WILL GROUP

Message

代表メッセージ

彼は、両耳にピアスをしていた。

出向先の現場では、
制服からシャツをはみ出させ、
靴のかかとを踏み…
いつも私がお客さんから怒られた。
辞めてもらおうかとも思ったが、
まだ人材ビジネスをはじめたばかりの頃。
彼は数少ない、貴重な働き手だった。

昼食。夕食。いっしょに食べながら
「お前なあ、仕事ってのはなあ…」と
しつこく語り続けた。

しつこくしつこく語り続けた。
しつこくしつこく語り続けた。

少しずつ。ポツリポツリと、
現場の話をしてくれるようになった。
あのスタッフさんはあれが苦手。
あれが分かりにくいので仕事がしづらい。
現場のことが、よく分かった。

「よっしゃ任せとけ」
私は彼の意見を元に、
お客さんに改善提案書を作って見せた。

お客さんが、とても喜んでくれた。
提案はスグに採用された。
彼も、意見がちゃんと
現場に反映された
ことが嬉しかったのか、
急に仕事熱心になっていった。

リーダーになり
「お前ら仕事ナメんなよ」と
現場をビシビシ仕切るようになった。
その現場の26年という
長い歴史の中で一番、
不良品率を低下させた。

しばらくして、彼から
結婚式の招待状が届いた。
現場のスタッフさんと結婚したらしい。
式場には、お客さんもいた。
彼が来てくれて、ウチの現場が
変わったんだよ、と言ってくれた。

なんだか良質な映画を観ているような
心地よさを感じていた。

家庭の事情で経済的に苦しく、
将来に不安を抱え、大阪に出てきた彼。
現場で仕事の喜びを見いだし、
結婚し、しかも今度洋服屋を
はじめるという。

これは、なんなんだ。

ビジネスとしてはじめた
人材サービスだったのに。
いろいろな人の人生が好転した。
私がしたことは”労働力の提供”だ。
でも、その一言で終わらせるには
あまりにももったいないくらいの
大きな価値がそこにあった。

会社が大きくなり、
“企業理念”が必要になった。

その時、なんとなく読んでいた
セリグマンの「ポジティブ心理学」
という本に、大体、
こんなことが書いてあった。

【学習性無力感】と【学習性楽観主義】

悲観主義者とは
「自分なんて、なにをやってもむだだ」
という無力感を「学習」した者。

楽観主義者とは
「自分は、やればうまくいく」
という自信を「学習」した者。

どちらも「学習」で、そうなっただけ。
「学習」次第で、どちらにもなれる。
どちらにもなってしまう。

ただ、悪いことが起きた時。

悲観主義者は、更に悲観的に陥り、
思考が停止し始め、やがて鬱になる。

楽観主義者は、たまたま今悪い条件が
重なっているだけで、こんなことが
ずっと続くわけがないと思う。

悲観主義者は、
才能が花開くこともなく嘆き、

楽観主義者は、
大統領選挙、メジャーリーグ、
バスケットボール、水泳など
あらゆる分野で活躍している。

そして、現代。
人類史上、最大の鬱状態が蔓延している。

悲観は、気分。
楽観は、意志。

現代の世界は不条理なことに満ちていて、
思ったようにうまくいかないことが
ほとんど。
気分に任せていれば、
悲観を学習してしまうことは自然。
意志を持って、
楽観的になろうとすることが
大切で、そうすることでしか、
人生は好転していかない。

ポジティブは、元々持ってるモノじゃない。
学習して、作っていくモノなのだ。

というようなことが書いてあった。

私が、人材サービスという仕事を通して
偶然、提供していた”大きな価値”とは、
”ポジティブの提供”だった。

【個と組織をポジティブに変革する】

というミッションはこうして生まれた。

抽象的だ?

バカにするなよ。

このミッションに共感し、
集まってきてくれたウチの社員達は
実際に人材サービスを通して
スタッフやクライアントをポジティブに
することを、日々汗をかいて楽しんでいる。

なんらかのポジティブを提供できた証に
スタッフから感謝の手紙をもらったり、
記念日にネクタイをもらったりする
社員が相当数いる。

あきらめる→挑戦する
絶望→希望
不安にさいなまれる→自信を持つ
泣き顔→笑顔

やり方はなんでもいい。
人材サービスも一つの手段
でしかないとさえ考えている。

個と組織をポジティブにし
世界にいい循環を与えて行くこと。
それが、私達の仕事。

それが、ウィルグループで働く、
ということです。

代表取締役社長 池田 良介

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