社員座談会
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田中 彩夏
たなか あやか株式会社ウィルオブ・ワーク
ライフケア事業部
[2016年新卒入社] -
石坂 準次
いしざか じゅんじ株式会社ウィルオブ・コンストラクション
営業本部
[2016年新卒入社] -
小林 弘明
こばやし ひろあき株式会社ウィルオブ・ワーク
コールアンドオフィスデザイン事業部
[2011年中途入社] -
岡本 彩
おかもと あや株式会社ウィルオブ・ワーク
コーポレートサポート本部
[2006年新卒入社]
「チャレンジを称える風土」「当事者意識の高い人材」「チームワークの良好な組織」など、ウィルグループの風土にはいくつもの特長があります。入社年度や立場の異なる社員4名がそれぞれ、これらの特長について具体的なエピソードを交えながら熱く語り合いました。その内容は、ウィルグループの強みをはじめ、会社・個人の成長に向けて今取り組むべき課題、ウィルグループが世の中に提供している価値にまで及びました。
入社の決め手は先輩社員の輝く姿
- 私は2016年の新卒入社で、現在、ウィルオブ・ワークで支店長を務めています。ウィルグループに入社したのは、就職活動で会社説明会をのぞいてみたら、社員の皆さんがひときわ輝いて見えたからです。ありきたりな理由ですが、“人”に惹かれて入社を決意しました。入社してから毎日が充実しています。
- 同じく2016年の新卒入社で、田中と同期です。私は、就職活動ではお金を稼ぎたいといった漠然とした気持ちから、不動産や商社の採用面接を受けていました。ウィルグループも私の希望条件検索で該当した会社でした。会社説明会で現会長の池田さんの「最も重要視しているのは仲間を集めること、そして、何をやるかではなく誰と何を目指すかが大事」という言葉がとても心に響いたのと、ミッション・ビジョン・バリューに共感したことも入社の決め手になりました。
私はウィルグループに入社して長くなりますが、就職活動に関しては石坂さんと同じで、明確にやりたいことがなく、数多く会社説明会を受けていました。そうした中で、ウィルグループの説明会に参加した際、当時採用担当だった現社長の角さんが会社について語る姿にカリスマ性を感じ、胸を打たれました。社員の皆さんも積極的に話しかけてくれて、人や場の空気を大事にしている会社だと思ったのが印象的でした。
- 私は皆さんと違い中途入社で、新卒で入行した銀行を辞めて、派遣社員として登録する時に出会ったのがウィルグループでした。当時、現在も札幌支店にいる社員が私の担当で、一派遣社員である私を一人の社会人として接してくれることに感動し、なんて素敵な社員がいる会社なんだろうと思いました。当社で派遣社員として働き始めて半年後、「正社員にならない?」と声をかけていただき、入社を即決。入社前はミッション・ビジョン・バリューは知らなかったのですが、今振り返ると、実際にそれらを体現している社員が入社の決め手でしたね。
手を挙げる人の勇気を認めてくれる、仲間想いの会社
- ウィルグループの特長は、チームワークや仲間を大切にするところです。この「仲間」とは社員だけでなく、派遣社員(以下、スタッフ)も含みます。全社員が“for staff”を体現していると思います。
- 仲間想いは、その通りですね。それから、手を挙げる人にチャンスを与えてくれる会社です。ウィルグループには、「チャレンジ公募」という社内に向けて公募するポジションに立候補できる制度や、「FA制度」という希望する組織の責任者に直接自らを売り込むことができる制度があります。それ以外にも、日頃のコミュニケーションで「こういう仕事がしたい」「こういう役職に就きたい」と話していると、人材が必要になった時に声をかけてくれる。ちゃんとキャッチアップして、その道筋に導いてくれるのは感じますね。
- 私も「教育の仕事がしたい」と言い続けていたら、営業推進部で社員教育を任してもらいました。
- 私も「支店長をやりたいです」と手を挙げたから、今のポジションに就かせてもらっています。仲間想いの社員に惹かれて入った会社なので、自分の役職が上がっても、部下やスタッフの目線で話す姿勢を持ち続けたいですね。
- ウィルグループは勇気を出して手を挙げる価値を認めてくれる会社ですよね。バリュー「Believe in Your Possibility ー可能性を信じるー」は、できるかわからなくても、まず挑戦してみることをよしとしています。成長し続けるために挑戦し、それを仲間が支え合う。これが社風になっていると思います。
会社も個人もお客さまやスタッフから選ばれる存在に
- 差別化しづらい人材派遣・紹介ビジネスにおいて、ウィルグループがお客さまから選ばれるのは、サービスのクオリティの高さと人材が評価されているからだと感じます。会社も、特に人材採用・育成には力を入れていますよね。個人が選ばれる存在になるには、お客さまに良いことも悪いことも正直に伝えること、そしてパートナーになることです。私は、究極を言うと、お客さまの課題が解決できれば、売上につながらなくてもいいと思っているんです。なぜなら、会社のミッションは「個と組織をポジティブに変革する」だから。お客さまと対話を重ね、困った時に相談しようと思っていただけるような関係性を築き、会社としてだけでなく個人としても信頼を得られれば、ひいてはそれが競争優位に結びつくかと思っています。
- そうですね。私はスタッフにアンケートをとって、分析やフィードバックをしていますが、「ウィルグループのことが好き」な理由として、「担当者」を挙げる人が多数います。担当者とスタッフとの良好な関係性がスタッフからもお客さまからも選ばれる理由になっていると思います。
- それがウィルグループの強みですよね。社員がお客さまやスタッフに真摯に対応しているから、社員に惹かれて入社する人がいるし、ウィルグループを信用して選んでくれるお客様やスタッフもいます。
- 営業先のお客さまにお叱りを受けて粘り強く対応したとき、上司が「よく頑張った。よくやりきった」と認めてくれたことがありました。このまま進めていいか途中で迷っていたとき、「君はどうしたいの?」と質問をしてくれて、私が「こうやって営業をしていきたいです」と答えると、「なら、頑張ろう。責任は取るから」と言ってくれました。自ら考えさせ、その意志を尊重してくれる文化やチームワークもありますね。
- 人の魅力が会社の競争優位性を高めていますね。私も営業をしていると、お客さまから「御社の強みは、コンプライアンスとスタッフフォロー力ですね」とよく言われます。例えば、コンプライアンスについては、お客さまが大掛かりな業務フロー改革を行う際、派遣法上問題ないか、実現可能性はどれくらいあるかなど、信頼されているからこその相談を持ち掛けられます。スタッフフォロー力については、始業前にスタッフの様子を見に行き、終業時にまた見に行って、勤怠管理は自社システムで行う。ここまでやる派遣会社はあまりないと思います。もっともこれらは、適正な取引を継続していくのに必要なことです。一方、属人的なノウハウやスキルに頼ってきた部分もあるので、今はナレッジを形式知にする標準化プロジェクトを進めています。何かを変えたり、始めたりがスピーディーにできるのも当社の特長です。
次の成長に向けて課題の早期解決を
- 一方で、課題もあります。ここ数年、私たちが大事にしてきた人材への投資が少しだけ停滞している気がします。若手の台頭や可能性を信じて機会を与える文化が社員に浸透し、フレッシュな発想と情熱で会社ごと盛り上がるのがウィルグループです。ただ、今と昔では違ってきていると感じていて、国内Working領域の多くが安定期の今、成長期にあったエネルギーの行き場が少なくなり、力を発揮したいのにできない人材は去るという状況ができてしまっていると個人的には思います。
- 私もそれは感じます。会社が大きくなったことや働き方の変化が影響していると思いますが、コロナ禍に入社した人たちはコロナ以前と比較すると、OJTや社員交流の機会が少なく、文化の伝承を含めコミュニケーション不足を感じます。1on1や部門を越えた対話の機会などは定期的にあるものの、ここはよりよくしていきたいところですね。
- ウィルグループは、目指す方向へと人が集まってそのエネルギーに共感・共鳴し、つらいことも頑張って乗り越えて大きな成果を手に入れる。そういうムーブメントを起こせる会社なので、「私たちの力はこんなもんじゃない!」と思っています。
- 女性の立場からすると、昔と比べて、今はずいぶん働きやすくなりました。ただ、間接部門にいる私は仕事をある程度コントロールでき、家庭と両立しながらフレックスやリモートワークを活用して働けていますが、例えば、営業担当が産休明けすぐに現場に戻れるかと言えば、難しいと感じる人が多いと思います。それでも、営業の第一線で輝きたい、スタッフ・お客さまのために働きたいという人もいるので、復帰時にも社員一人ひとりが希望するキャリアを実現できるようになるといいですね。
- 女性の立場でもう一つ、女性の役職者についてです。リーダーや支店長などの役職は徐々に女性が増えてきていますが、エリアマネージャーや部長などの役職は女性が少ないですね。採用母数の改善や定着の強化、キャリア研修やマネジメント強化研修など会社も様々な取り組みを実施していますが、まだまだ改善していく余地はあるんだと思います。
- それから、職種とマーケットが特化している事業部制には強みも課題もあります。会社の規模が小さかった頃はワンフロアで全員の顔が認識できましたが、今はみんないろんな場所に拠点があり、リモートワークもあり、事業部制の強みを活かすための情報共有やシナジーを生むことが難しい。ただ、会社の成長のために、これらは早期に解決していきたいですね。
働く選択肢を増やすというウィルグループとしての価値創出
- 事業部制の話の続きで、コングロマリット企業のウィルグループは事業領域が分散しています。販売、コールセンター、製造、介護、建設など各領域で縦のキャリアを積むだけでなく、他の職種のキャリアを積みたいと考えるスタッフも多いはずです。また、例えばコールセンターで働くスタッフは、ウィルグループをコールセンターの会社だと誤認していたりします。これでは社員もスタッフも能力を活かしきれないので、2023年4月からキャリアチェンジして経験を積める試みを始めています。成果が表れるのはこれからですが、販売をしていた人が未経験でインフラエンジニアになって頑張っている例もあります。
- すでにキャリアの選択肢は多い会社なので、岡本さんが言うように、いろいろな働き方があることを周知し、そのきっかけを提供していきたいですね。自分は「こんな仕事もできそう」から始まって、例えば、建設会社で多くの資格を取得し、キャリアに専門性の上積みができるという環境を整える。これが実現すれば、会社の存在価値も上がります。
- 以前は、人材会社の存在価値は人材供給と定着でした。しかし、SDGsや多様性などの社会的背景があり、今はそれだけでは価値を認められづらくなっています。そこで私の事業部では、厚生労働省委託機関と共同で、派遣未登録の人を対象にした就労支援、キャリア形成支援サービスを始めています。高いスキルや経験のある人でも職歴のブランクが就職の足かせとなるケースが多々あるので、その社会復帰を支援しています。
- 介護領域にいる私は、介護職に就いていた人が産休・育休を経て職場復帰する時、体力や子育てなどを心配している人には介護職だけではなく、コールセンターや事務職も紹介しています。会社として事業部制の大きなシナジーはまだあまり生み出せていないかもしれないですが、現場ではキャリアチェンジの支援は以前から行っています。
- 田中さんとは厚木支店で一緒に働いていた時期がありましたね。私は製造領域、田中さんは介護領域で。「介護にこういうスタッフさんがいるんだけど、本人のやりたいことや条件を考えると製造の方がいいと思うんだけどどうかな?」と連絡をくれたりして。当時から、スタッフの働く選択肢を広げていて、田中さんをすごいなと思っていました。
「Believe in Your Possibility -可能性を信じる-」の先で実現したいこと
- 私はグループシナジーを生むための部門に異動してきたので、スタッフのキャリア形成についてもっと考えていきたいですね。20代ならまだしも、30代、40代になると、将来への不安が生じてくることが多いです。「正社員になれるチャンスがあったのに」などと後悔する人もいます。そこで、スタッフが若いうちから将来やキャリアについて考える仕組みをつくりたい。そのためにも、まずは担当のキャリアカウンセリング能力を上げていく取り組みを進めていきます。
- これからの会社の存在価値を高めていくために、従来の人材ビジネスだけではダメだというのは、みんな感じています。私は就労支援サービスやナレッジ標準化プロジェクトを推進していますが、今後も新しいサービスや新しい価値を創出し提供していきます。
- ウィルグループには、社員が新しいビジネスを企画・提案する「Raise」というプログラムがあります。私も、働く親がもっと生活に余白を持てるような企画を提案しましたが、残念ながら落選してしまいました。もっと的を絞って、再度挑戦したいと思っています。
- ウィルグループは海外展開も行っていますが、日本での知名度がまだ低いので、日本を元気にする仕事に携わりたいですね。ミッションに「個と組織をポジティブに変革する」を掲げている私たちが業界や産業とのシナジーを最大化し、日本全体をポジティブにしていく。そんな会社に成長できれば、社員のウェルビーイングも上がり、会社の存在価値も上がっていくと思っています。力を合わせて、会社も、社会もポジティブに変えていきましょう!