事業セグメント

⁩国内Working事業

国内における販売、コールセンター、製造、介護、建設技術者等、カテゴリーに特化した人材サービス等を行っています。

村上 秀夫

株式会社ウィルオブ・ワーク 
代表取締役社長

Chance-Making Companyとして個と組織の変革を

国内Working事業の中核を担うウィルオブは、「Chance-Making Company(チャンスメイキングカンパニー)」というブランドビジョンを掲げています。ウィルオブは単なる人材会社ではなく、人と企業、そして社会全体の可能性を最大限に引き出し、新たな価値を創造する会社です。すべての人の可能性を信じ、あらゆる人の働く機会や多様な働き方を世の中に増やし、すべての人の成長を継続的にサポートすることをプロミスとし、この強い意志のもと、日々の業務に取り組んでいます。
ウィルオブでは、人材派遣、人材紹介、業務請負、外国人雇用支援などのサービスを展開していますが、これらのサービスは常に「人」が中心です。どんな時代も、悲観は気分であり、楽観は意志です。ポジティブな意志の力で、人は皆、驚くほど変わる可能性を秘めています。その瞬間に何度も出会ってきた私たちは、誰よりも強く、人の可能性を信じ、力を引き出していきます。

リアル×テクノロジーで日本の労働市場の課題に挑む

現在、日本の労働市場は多くの課題に直面しています。少子高齢化による労働力人口の減少、デジタル化に伴うスキルミスマッチ、長時間労働やワークライフバランスの問題、そして多様な働き方へのニーズの高まりなど、これらの課題は日本の経済成長と社会の持続可能性に大きな影響を与えます。私たちの強みである、長年の人材ビジネスで培った独自のノウハウ、豊富なデータベース、圧倒的な採用力、全国を網羅する拠点網、多数の取引実績に裏付けられた強固なパートナーシップ、そして何よりChance-Making Companyを体現する社員。これらを最大限に活かし、日本の労働市場が直面する課題を新たなチャンスへと変革していきます。
また、“リアル×テクノロジー”による既存事業のアップデートや新規事業の構築にも取り組みます。人(リアル)が介在することによる価値は確かに存在しますので、全てをAIなどのテクノロジー頼みにするつもりはありません。しかし、その2つの価値をかけ合わせれば、効率化やより高い付加価値を実現できると考えています。例えば、人材ビジネスの基本的な流れは、登録→面談→仕事紹介→マッチングで、この一連の流れを人が担っていました。ここでAIやデータ分析などのテクノロジーを活用することで、事務作業や基本的なマッチング作業の効率が高まります。これにより生まれた時間を、対話やキャリアカウンセリングに充てることで、求職者の潜在的な可能性や本人さえ気づいていなかった適性を見出し、新たなキャリアパスの提案や、自己実現につながる仕事との出会いなどの付加価値を生み出すことができます。
今後も、ウィルオブならではの強みやテクノロジーを活用し、日本の労働市場が直面する課題に対して効果的なソリューションを提供していきます。

持続可能な社会の実現に向けて

私たちの目標は、2030年、そしてその先の2040年を見据え、全ての方たちに「Chance-Making Company」と認識していただくことです。サービスの提供手段や対象が変わっても、本質的な提供価値は変わらず、世界中の多くの方たちを笑顔にすることができる会社でありたい。仕事や学びの場で、遊びや暮らしの様々なシーンで、本人さえ気づいていない能力を発見し、育み、発揮できる機会をつくり続けたい。人に、企業に、世の中に、変革するチャンスを提供すること。これが私たちの使命です。
日本の労働市場が直面する課題に真摯に向き合い、効果的なソリューションを提供し続けることで、社会全体の持続可能な発展に貢献していきます。そして、この取り組みを通じて、私たち自身も成長し、より多くのチャンスを創出できる組織へと進化していき、社会的価値と経済的価値の両立を実現します。
一人ひとりの可能性を信じ、最大限に引き出すことで、私たちは社会に新たな価値をもたらし続けます。それこそが、真の「Chance-Making Company」の姿であると信じています。私たちと共に、より良い未来を築いていきましょう。ウィルオブは、これからも人と社会の可能性を信じ、新たなチャンスを創出し続けます。そして、すべての人が自分らしく輝ける社会の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。

国内Working事業の経営陣

⁩海外Working事業

主にシンガポール、オーストラリアにおいて、政府や自治体、工業、金融、情報通信等、幅広い分野で人材サービスを行っています。

Matthew Raymond Beath

WILL GROUP Asia Pacific Pte. Ltd. 
CEO

経済不況のオーストラリアマーケット
だが、事業成長のチャンスはある

WILL GROUP Asia Pacific Pte.Ltd.(以下、WAP)のCEOになり約6年が経ちました。WAPには9つのブランドがあり、様々なセクターへHRサービスを提供しています。就任当時と現在とで私の役割は少しずつ変化しており、就任当時はM&Aがすべて完了していなかったので、丁寧にクロージングさせることが大きな役割でした。現在はWAPとしての一体感を出しつつ、各ブランドの良さを残しながら、かつミッションやビジョンを実現に向けたサポートの役割を担っています。
WAPの事業エリアは大きく分けるとオーストラリアとその他に分類できます。大きな割合を占めるオーストラリアでは4つのブランドを運営していますが、オーストラリアのマーケットはいくつかの課題を抱えています。1つ目は経済状況が良くないこと。人材紹介はボラティリティの高い事業であり、経済の好不況の影響を受けやすいのです。2つ目はオーストラリアでの事業運営コストが高いこと。例えば、シドニーのコンサルタントの年収は約1,200万円ですが、シンガポールでは700~800万円です。この固定費は不況時でも下げることができないため、生産性が下がります。3つ目は規制です。現在のオーストラリアは労働党政権となり、労働者寄りの政策を取っています。労働者の権利を守ることはもちろん大事ですが、この規制により新しい事業の立ち上げが難しくなっています。

一方でチャンスもあります。成熟したオーストラリアマーケットにおいて、政府が積極的に投資しているエンジニアやインフラ、ヘルスケアなどの成長セクターへの進出はチャンスだと考えており、WAPとして未開拓の新たなセクター進出による事業拡大を見据えています。ここではオーガニックによる立ち上げだけではなく、M&Aによる拡大も考えています。また、すでに進出済みでWAPの強みでもある政府系のセクターについては、まだまだ拡大の余地があると考えています。
今までの経験上、オーストラリアマーケットはアジアマーケットと比較すると良い影響も悪い影響も受けるのに少し時間がかかります。直近ではアジアマーケットに回復の兆しが見え始めているので、オーストラリアマーケットも徐々にリカバリーしてくるのではないかとみています。ただし、オーストラリアを一つのマーケットとしてみるのは難しく、ブリスベン、メルボルン、シドニーでそれぞれ経済状況は異なり、不況下でも成長セクターもあります。エリアごとの状況を踏まえる必要があります。

市況変化にもフレキシブルに対応できる経験豊富なリーダーシップチーム

ウィルグループの海外事業がここまで成長してきたのは、M&A戦略が順調に進んだこと、ポストコロナのマーケット成長に伴うリバウンドバブルの需要をつかめたことに加え、事業運営のカギとなる人材や組織(以下、リーダーシップチーム)をそれぞれの事業にリテンションできていることも大きな要因です。
リーダーシップチームの特徴は、人材業界での事業運営の豊富な経験を持つメンバーが多く、経済の好不況やマーケットサイクルにもフレキシブルに対応できることです。さらには、メンバー同士がお互いの理解を深め合い、高め合える関係性にあることです。
WAPでは基本的にM&A後も、同じリーダーシップチームに同じような事業運営を任せており、これが業績の安定につながっています。また、リーダーシップチームは自社のブランドに誇りを持っているので、WAPがブランドの成長をサポートする立場となり、M&A後もブランドを大きく変更しないことも奏功しています。
事業をより成長させるため、従来の事業運営を維持するだけではなく、公平かつ満足な報酬を提供できるような報酬パッケージを設計し、リーダーシップチームと経営陣が良好な関係を築いていけるよう努めています。CEOとして誠実であるということは当たり前だと考えており、リーダーシップチームには長期的な成長の観点を持つことが大切だと伝え続けています。
WAPは事業ポートフォリオのバランスが良く、それぞれのセクターで強みを持ち、それぞれがオーガニック成長できる力を持っています。一つのセクターが落ち込んでも、他のセクターでカバーすることも可能です。加えてM&Aにより、さらなるグロースプランを実現できる可能性も秘めています。優れたリーダーシップチームが目指すWAPの今後の成長にご期待ください。

海外Working事業の経営陣