事業戦略
外部環境の変化
人材業界は、政治・経済・社会・技術、どの面においても日々変化しており、影響を受けています。中でも、“働く”に関連する外部環境は、当社グループのビジネスモデルに、より大きな影響があると考えています。
ビジネスモデル
当社グループは、当社及び連結子会社46社(国内11社、海外35社)で構成されており、人材派遣、業務請負、人材紹介を主とする人材ビジネスを行っています。競争が激化する中で顧客から選ばれ続けるために、特定の事業領域に特化しそのカテゴリーにおけるサービス品質の強化を図っています。事業領域については、国内では、家電量販店等の販売現場、コールセンター、食品等の工場、介護施設、建設業等、海外では政府・行政といった比較的景気の変動の少ない領域でサービスを展開しています。
正社員派遣(無期派遣)
正社員を企業に派遣するビジネスモデルです。人材派遣契約に基づき、企業から派遣料金を受領し、社員へ無期雇用契約に基づき給与を支払います。雇用関係と指揮命令関係が分かれていること、社員と無期の雇用契約であることが特徴です。
外国人雇用支援
外国人労働者を受け入れる企業の雇用支援と外国人労働者の生活支援を行うビジネスモデルです。企業との業務委託契約に基づき、委託費を受領します。採用からフォローアップまでの管理と運用が複雑であることが特徴です。
※詳しくは株式会社ウィルオブ・ワークのコーポレートサイト「外国人雇用」を参照
有期派遣
派遣スタッフを企業に派遣するビジネスモデルです。人材派遣契約に基づき、企業から派遣料金を受領し、派遣スタッフへ雇用契約に基づき給与を支払います。雇用関係と指揮命令関係が分かれていることが特徴です。
業務請負
企業との業務請負契約に基づき、発注企業から業務を一括で受託するビジネスモデルです。請負企業が自社の責任と指揮命令のもとで発注企業の業務を遂行し対価を受領します。発注企業からの指揮命令を受けないことが特徴です。
人材紹介
職業安定法に基づく有料職業紹介事業として、求職者と企業の採用マッチングを行うビジネスモデルです。企業の求人依頼を受け、それに該当する求職者を企業に紹介し、企業との人材紹介契約に基づき、企業から紹介料金を受領します。
ポートフォリオの変化
これまでは有期派遣や業務請負を主力事業としていましたが、今後は正社員派遣や外国人雇用支援に注力し拡大させていきます。これらを拡大させる意図は、収益性・定着率・市場成長率・既存アセットとの互換性の高さです。
慢性的な人手不足から回転率の高い有期雇用ベースではなく、有期派遣で鍛えられたスキルを活用しながら、収益性や定着率の高い正社員派遣や外国人雇用支援を拡大させることで、全体の利益率を押し上げていきます。