価値創造事例「幅広い選択肢の提供」

花畑 宗明

株式会社ウィルオブ・コンストラクション
技術本部 技術部 九州支店
2018年中途入社

「内勤よりも現場で働きたい」
その想いから現場派遣のウィルオブ・コンストラクションへ

私は高校卒業後に工務店で型枠大工の職を9年ほど経験しました。技術の成長を感じる日々でしたが、不況のあおりを受けその工務店は倒産してしまいます。

その後、建設業界から一旦離れ、人材派遣会社で人材コーディネーターとして働いていましたが、妻の地元への移住を機に建設業界へ戻りました。次に転職した会社は主に火力発電所の設計を行っており、その会社で初めて海外の現場で仕事をすることになりました。インドネシアを皮切りに、インド、サウジアラビアとそれぞれ違うお国柄や宗教・文化に触れたことで、海外の現場で働く楽しさを知りました。ところが帰国後、内勤への異動辞令が出たため、悩んだ挙げ句、「内勤よりも現場で働ける会社に行こう」と再度転職を決意しました。

建設会社ではなく派遣会社を選んだのは、それまでが火力発電所の設計という業務一本だったので、派遣会社に登録すれば、たくさんの現場から自分に合った仕事を探せるのではないかと考えたからです。例えば土木や建築、さらには建築の中でも鉄筋コンクリート造や鉄骨造があります。未経験でもそうした現場に出ることで、自分にどんな仕事が合うのか合わないのかに気付けますし、分からないことは聞いて学べます。いくつかの派遣会社の採用面接を受け、未経験の中途入社でも自分が望むキャリア形成が実現できそう、と感じられたのがウィルオブ・コンストラクション(以下、ウィルオブ)でした。

ウィルオブでは営業担当がフォローに付いてくれて、最初の現場決めまでしてくれました。営業担当は皆さん親切で、日々の業務や将来のキャリア相談にも親身になって乗ってくれますし、仕事の環境や置かれた状況に応じて条件交渉・変更等も行ってくれます。営業担当がいるおかげで、安心して仕事に専念できています。

私は前職の経験もあり海外の現場への希望を持っていました。最初に派遣された横須賀の廃棄物処理施設での契約が終わる数カ月前から、「海外の現場があれば行きたい」と営業担当に伝えていたところ、茨城県の火力発電所の建築工事現場を経て、本当にアフリカのギニアの学校建築現場の案件を持ってきてくれました。海外派遣は私が第一号になりましたが、自分が進みたいキャリアの希望に応じて、国内の現場だけでなく、海外の現場も探してきてくれたことに感動し、「ウィルオブに入社して良かった」と思いました。

未経験・中途でもキャリア形成を
支援してくれる会社の懐の大きさ

ウィルオブに来て最も大きく変わったのは、それまで現場では大工として職人側にいたのが、施工管理技士として施工管理側になったことです。現場全体の工程管理や、作業者一人ひとりの業務の調整に、より注意を払う必要が出てきました。施工管理は未経験でしたが、全体の工程や流れが分かるにつれ、施工管理技士としてそれまで見えなかったものが見えるようになってきました。

例えば作業工程を見て、ここはこれで大丈夫か、人員は足りるのかなど、状況を先読みした話ができるようになり、視野の広がりや知識・スキルの向上を実感しました。施工管理の醍醐味は、最初にこの工程をやって、次にこの流れでこうやって、と一連の工程を考え、実際にそれがはまった時にあると思っています。その工程は私一人で考えるわけではなく、各工程の関係者にも相談してアドバイスを得ていますが、経験を積むにつれてそうしたコミュニケーションが円滑に取れるようになりました。この関係者をまとめるのも重要な仕事です。

コミュニケーションの大切さは国内でも海外でも同じです。前職でインドネシアに行くことが決まった時は、現場の規模も日本とは違うし、英語もインドネシア語も勉強しなければ、という不安が頭をよぎりました。その半面、それもいい経験だし、見て聞いて覚えればいいという気持ちも持っていました。現地では当然ながらまともなコミュニケーションは取れませんでしたが、それでも英単語を少しずつ覚えていき、伝えたいことが伝わるようになると、その通りに現地のスタッフも動いてくれるようになりました。その時、この伝え方で良かったんだと海外の仕事がより楽しくなりました。

海外の魅力は仕事以外でもいくつもあり、日本とは違う文化や宗教に触れ、仕事でなければ行かなかっただろう場所に行けることです。今は生きているうちにいろんな国に行ってみたいと思っています。

ギニアの次は、同じアフリカのセネガルで漁港の建築工事の現場に行く予定でしたが、コロナ禍で海外渡航が難しくなり、話そのものがなくなりました。そうした中、鹿児島県の発電所で鉄筋コンクリート造の新築建屋工事の話をもらい、鉄筋コンクリート造は未経験でしたが、これもいい経験だと思い、チャレンジして働き始めました。その後は別の鍛冶工事と機械工事なども経験しています。コロナ禍がなければ、そのまま海外でキャリアを積めていましたが、帰国後もこれからのキャリア形成にも役立つ経験ができたので、ウィルオブに感謝しています。

グループ全体にある
チャレンジを応援する社風

ウィルオブをはじめウィルグループで働く魅力は、チャレンジができること、そのチャレンジを後押しする文化や風土、施策が複数あることです。その一つが、期間中に現場で最も活躍した社員を表彰する「WILLCON AWARD」です。自薦・他薦問わず応募が可能で、私は初代MVPを受賞しました。受賞が決まった時は「本当に私でいいの?」という気持ちもありましたが、仕事が評価されたことは素直にうれしかったです。受賞者としてインタビュー記事も書いてもらい、お祝いの食事会では滅多に会えない本社の社員たちとも話ができました。こうした表彰制度は仕事へのモチベーションや会社の帰属意識を高めてくれます。

会社も新たな挑戦としてSNSを活用したメディア戦略にも力を入れており、未来のことまで考えて新しい企画で会社を盛り上げようとしているのが伝わってきます。先ほどの表彰制度もそう。私はそういう会社の姿勢や取り組みが好きですし、他社にはない特徴だと感じます。

6年前、ウィルオブに転職してきて、施工管理を中心に、数多くの現場でいろいろな仕事を経験してきました。何事も自分でやってみないと気が済まない性格なので、新しいことにもポジティブに取り組んできました。こうしたキャリアを広げる経験は今の仕事のスキルアップにも役立っています。

その上でこれからは例えば、未経験の土木や、あるいは設備設計や機械工事の仕事もできるように勉強していきたいし、資格も取っていきたいと考えています。そしてまたいつかチャンスがあれば、海外の現場で働きたい。この思いを持ち続けながら、体が動く限りどんどんチャレンジしていきます。

チャレンジすれば想いがかなうのがウィルオブです。この記事を読んでくれている方が、少しでも興味のあることにチャレンジし、新しい世界へ飛び込んで行ってほしいと思います。