WILL GROUP

WILLハート会

WILLハート会とは

東日本大震災をきっかけに発足した、当社グループの有志社員で構成される子どもたちのために寄付や支援活動を企画・運営する団体です。子供たちが自分の未来にワクワクできるような機会を創出するための課外活動や教育支援など、様々な取り組みを行っています。

設立の経緯

2011年3月11日に発生し、未曾有の被害を受けた東日本大震災発生直後に当社グループとして微力ながら被災地へ寄付をさせていただいた時、『自分たちが生み出してきたものを、世の中のために使って頂けることは誇りです』という多くの社員の熱い思いがWILLハート会の設立に至りました。
“誰かの役にたちたい”という想いがグループに広がり、この想いを持って継続的に支援を行うことが、私たちにできることなのではないかと考え、マッチングギフト制度を採用した寄付活動としてスタートしました。

Mission
「ワクワク」を育てる。
自分の将来の可能性を信じ、
今日より明日、明日より明後日を
力強く歩んでゆく子供たちの手助けをします。
Vision
子供たちが、将来の自分に興味を持つ機会を創出する。
名称 WILLハート会
(ウィルハートカイ)
結成日 2011年7月1日
会員数 / 口数 351人 / 1,791口
(2023年3月末時点)
主な活動内容 子どもたちが自らの将来にワクワクできるような機会を創出するための支援を目的とした、寄付活動・課外活動や教育支援 等
役員 理事長 土肥 貞之
理事 角 裕一

WILLハート会の活動内容

活動の様子は、社内報「BIG SMILE」でもご覧いただけます。ぜひご覧ください。
https://big-smile.willgroup.co.jp/articles/?authorid=23

寄付金制度について

マッチングギフト制度を採用した寄付活動を行っています。

マッチングギフト制度とは

企業や団体などが社会貢献を目的として寄附や義援金を募る際、寄せられた金額に対して企業側が一定比率の額を上乗せし、寄附金額を増やした上で寄附する上乗せ贈与制度です。当社グループは、社員からの寄附金と同額(上乗せ率100%)を拠出しています。

マッチングギフト制度のイメージ図

WILLハート会 マッチングギフト制度の実績

データ項目 2021年
3月期
2022年
3月期
2023年
3月期
人数 451人 389人 351人
口数 2,130口 1,858口 1,791口
寄付金額 507万6,550円 466万3,150円 375万6,456円

人数・口数は各期3月末時点の数値

中高学生に向けた支援活動

WILLハート会は、認定NPO法人カタリバが運営する学習拠点と連携・協力し、様々な支援活動を行っています。

しくじり先生の課外授業

当社グループ社員が、被災地の子供たちに向けて、自分の失敗談やそこから得た経験を話す課外授業です。失敗談を話すことで、何か少しでも子供たちの人生のヒントになればという想いから始まりました。

しくじり先生の話を聞いた子供たちの感想

  • ⾃分のことだけじゃなくて、⼈のことを考える⼤切さがわかった。
  • ⾃分の苦⼿なことを克服するために取り組んだりチャレンジすることで苦⼿から楽しいことに変えられることがわかった。
  • しくじり先⽣のような気持ちが強い⼈みたいになりたいと思いました。
子供たちと社員の合同夏合宿

当社グループ社員が、受験を控えた子供たちに向けて、自身の受験体験から学んだ勉強の大切さなどを伝える夏合宿。勉強の大切さはもちろんのこと、将来のなりたい自分になるためにはどうしたらよいか、何から始めたらよいかなど、子供たちも真剣にメモを取りながら話を聞いていました。

夏合宿に参加した子供たちの感想

  • 私は勉強とか何をするにも面倒くさくて諦めていたけれど、社員さんの話を聞いて、自分の夢に向かって、何事も諦めず前向きに行きたいと思いました。
  • 社員さんの話を聞いて、自分と未来の自分を改めて見つめ直し、これからどうやっていくか考えることができました。誰かに言われたからこうするとか、他人の言う事につられないよう、自分の言葉に責任を持ち行動したい。
子供たちによる外国人案内ツアー

被災地の子供たちが、当社グループの外国籍社員を連れて、全て英語で、被災地や町案内をしてくれるツアー企画です。少し言葉に詰まったとしても、伝えようとする気持ちがあれば相手には思いが伝わる、ということを体感することができ、子供たちも非常に嬉しそうな顔で案内をしていました。

オンライン英会話

新型コロナウイルスの影響によりリアルでの交流が難しい今、当社グループ社員が講師となり、オンライン英会話の授業を実施しています。授業を通して、子どもたちに「英語の楽しさを伝えたい!」「海外に興味を持つキッカケになってほしい!」という想いでこの取り組みを行っています。

キャリア応援団

「自分は、何になりたいんだろう?」「どういう仕事が向いているのだろう?」 「そもそも自分って、何に興味あるんだっけ?」そんな将来のキャリアに悩む大学生へ向けて、約1か月間、当社グループ社員の『キャリア応援団』が過去や現在を振り返ったり、未来の自分を見つめたり、ワークと対話を通して「自分を知る」授業を行っています。

マイプロジェクト

身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトの立ち上げ、実行を通して学ぶ高校生を対象とした探求型プログラムです。大切にしているのは、小さなことでも行動に起こす「アクション」と、プロジェクトに対する「主体性」。未来の学びを日本全国の高校生に届けるというコンセプトのもと、不確かな時代の中、あえて正解のない問題を高校時代に探究し、未来への創造力を育む取り組みのサポートを行っています。

災害時の子ども支援

災害時子ども支援アライアンス「sonaeru」の活動概要

日本国内の災害発生時に質の高い教育支援を一刻も早く届けるため、平時から自治体・企業・NPO等の間で災害時の連携内容についてアライアンスを組んでおくことで、迅速な支援活動を行います。


パートナーシップ協定概要

日本国内の災害発生時、被災地にてサポートが行き届いていない子どもたちに対し、心のケア・教育支援を行うボランティアを実施します。当社グループは「人材」「車」「場所」を提供し、カタリバと一緒に協力し合い、最大3か月間の支援活動を行います。

人材の支援
被災地にて学ぶ場所がなくなった子どもたちの学ぶ場所の確保や子どもたちの心のケアなどのボランティア活動を行います。1日~最大3ヶ月活動を行います。
車の支援
災害時における社有車の貸し出しを行います。当社グループ社員、カタリバ社員が使用することができます。
場所の支援
災害時における事務所の開放を行います。被災地入りをした当社グループ社員、カタリバ社員の活動拠点として使用します。
パートナーシップ協定に関して
NPOカタリバとウィルグループはパートナーシップ協定を結んでいます。

実際に行った「sonaeru」の支援活動内容

・台風被害による活動@長野(2019年10月)
2019年10月15日(火)~11月4日(月)の期間において、台風19号により甚大な被害を受けた被災地の1つである長野県で、『子どもたちの居場所づくり』を提供する支援活動を実施しました。協定締結後初めての活動となります。

カタリバが開設した「コラボ・スクールながの」にて、主に子どもたちが安心して過ごせる居場所の確保、ボランティアスタッフの募集・管理、子どもたちと遊ぶことなど、活動範囲は多岐にわたりました。地元ボランティアの方々や小学校・お寺・文化ホールの場所提供など、たくさんのお力添えをいただき、子供たちが一人も孤立することなく、笑顔で元気に過ごせる時間や居場所を提供することができました。

活動の様子(お寺や文化センターでの朝礼 / 地元ボランティアによる炊き出し / おやつの時間)


・豪雨被害による活動@熊本(2020年7月)
2020年7月、豪雨の被害があった熊本県で約2週間、熊本県の中でも特に豪雨の被害が大きかった人吉(ひとよし)市において、活動しました。コロナウイルスの影響もありボランティアへの参加条件が限られた中、現地支店の社員が、自分の住む熊本県に対して「何か力になりたい!」という思いで、活動に参加してくれました。

被害地域が多岐に渡り、避難所も複数存在していたため、3つの拠点において、「子どもたちが安心して過ごすことができる場所の確保」「子どもたち(5歳児~高校3年生)の遊び相手、学習支援」「被災によって落ち込んでいる子どもたちの相談相手」の活動を通じ、子どもたちが安心に楽しく過ごしてもらうための場所創りを実施しました。

活動の様子(運営スタッフ/5歳児〜高校3年生までの学習支援)


・土砂被害による活動@静岡(2021年年7月)
2021年7月、梅雨前線による大雨に伴い、静岡県熱海市で土石流が発生。標高約390m地点の上流部で発生した崩壊が土石流化したことにより、下流部で甚大な被害が発生しました。通常の災害では学校の体育館などを避難所にすることが多いですが、宿泊施設が多くある地域のため、ホテルの個室が避難所となりました。個室であれば、プライバシーが守られるなど利点は多くありますが、避難生活を閉鎖的な空間だけで過ごすことは子供たちの心に大きな負担を与えます。 今回も現地パートナーと連携し、乳幼児から小学生の子供たちへの居場所支援、中高校生の子供たちへの学習支援を実施しました。

活動の様子(ホテル内の避難所/中高生の学習支援の様子)


支援活動の実施回数・ボランティア参加人数

データ項目 2021年
3月期
2022年
3月期
2023年
3月期
実施回数 43回 14回 14回
延べ参加人数 53人 13人 37人

2021年3月期よりオンラインによる開催も含める

WILLハート会休暇制度について

社員が安心してボランティア活動(※)に参加することができるよう、2019年8月にWILLハート会休暇(有給休暇、ひとつの事象に対し最大3か月間取得可能)を新設しました。社員の活動をサポートするために、ボランティア活動にかかる費用の一部を支給しています。

※対象となるボランティア活動は、WILLハート会が認めるものに限ります

今後の活動について

子供たちが自分の未来にワクワクできるような機会を創出するために、WILLハート会は、これまでの支援活動はもちろんのこと、今後も支援先や活動内容の幅を広げながら活動していきたいと考えています。

現在は、子どもたちの学びの場と居場所を提供する活動を行う認定NPO法人カタリバへ寄付を行っています。寄付活動以外にも、当社グループの強みである「人」の支援として、カタリバが運営する被災地の放課後学校「コラボ・スクール(岩手・宮城・福島の東北3県)」などで当社グループ社員による課外授業や教育支援など、主に中高生に向けた活動支援も行っています。

今後は、カタリバとの新たな取り組みやWILLハート会独自の取り組みなどを検討しています。

支援先について

NPOカタリバ

NPOカタリバは、どんな環境に生まれ育った10代も未来をつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動している教育NPOです。

名称 認定NPO法人カタリバ
(認定特定非営利活動法人カタリバ)
設立 2001年11月1日
代表理事 今村久美
事業内容 高校生へのキャリア学習プログラム「カタリ場」、被災地の放課後学校「コラボ・スクール」、中高生の秘密基地「b-lab」、高校生が地域の課題に取り組む「マイプロジェクト」、教育から地域の魅力化に取り組む「おんせんキャンパス」、困難を抱える子どもたちに学びと居場所を提供する「アダチベース」など
URL https://www.katariba.or.jp/